Process　設計の進め方

まず建て主様とお会いし、家族構成、必要な機能、望まれる住宅（建物の）あり方、素材の好みなどを伺い、計画される敷地をご提示いただきます。敷地を購入するところから始められる場合は敷地選定のお手伝いも賜ります。

ご面談時に伺った内容と敷地を基にラフプランを作成・ご提案いたします。基本的な内容を気に入っていただければ、次の設計契約に進みますが、ご納得いただけない部分がある場合は何度か調整し、ご納得いただけるプランをご提案いたします。

万が一、この段階でご納得いただけず中止される場合、費用は発生いたしませんのでご安心ください。

基本プランを気に入っていただければ、設計契約を取り交わします。

その際、重要事項をご説明し、ご不明な点はすべてクリアにできるよう努めます。

基本プランを基に、法規に則った形で計画を進めてまいります。全体の構成はもとより、構造、設備も含めて建物の基本的な要素を決定してまいります。

基本設計が確定しますと、法規に適合しているか審査機関による確認を行います。建築基準法をはじめ、各種法規、条例等は年々変化していきますので、その意味でも確認は大変重要なプロセスとなります。この手続きは弊社が建て主様の代理として行います。

法的に適合することが確認されましたら、納まりや素材も含めた詳細な設計を致します。ここで決定されたことはそのまま実際の建物に反映されますので、カタログ・サンプル等を用いて決めてまいります。建て主様にとっても建物が具体化していきワクワクする行程ではないでしょうか。

実施設計が終わりましたら、その実施設計図を基に数社の施工業者様に見積もりを依頼いたします。見積もりが出揃うまで概ね１か月ほどかかります。

見積もりが出揃いましたら各社の見積もりを比較の上、施工者の実績等も勘案し選定いたします。選定出来ましたら、建て主様と施工業者様の間で施工契約を結んでいただきます。

ただし、見積もりとご予算に隔たりがある場合は調整をし、できるだけご要望に沿えるような形が整えてからのご契約となります。

Studio A&Aでは二つの理由から、着工前に一旦作業を止めて、サンプル等を用いて素材、仕上げ、設備等の最終的な確認を行い、実施設計のすべての内容を建て主様、設計者と施工者の３者で「確定・合意する」Agreement Pointを設定させて頂いております。

一つ目の理由として、建物の計画は比較的長期に及ぶため、それぞれの記憶や解釈に違いが生じている場合が多く、その違いに気づいて合意・共有できる機会があることは、計画をスムーズに進めるうえで、大変有意義であるためです。

二つ目としては、この時期より後の変更は走り出した工程を止めることになるため、工期と予算に影響が大きくなります。現場に混乱をもたらすことが多く、関係法令との齟齬が生じる場合も少なくありません。

現場の士気を保ち、より良い建物を作るためにご理解いただけますと幸いです。

（※これ以降の変更には追加の費用が発生いたしますので、あらかじめご了承ください。）

確認申請が済み、施工契約が整いましたらいよいよ着工です。着工に際しては工事の安全を祈願して地鎮祭を行われる建て主様が多いです。

着工からお引き渡しまで、施工が法規に則り、設計図通りになされているか、設計者が確認いたします。検査機関と消防署の中間検査、完了検査や瑕疵担保保険の検査も含まれます。

完了検査に合格しましたら、施工者検査、設計事務所検査、建て主様の検査を経て、晴れてお引き渡しとなります。お引き渡しに先立って竣工写真の撮影をさせていただきます。